※好評を持ちまして今期の製造を終了しました。
昨年ご好評をいただいた、地元の兵庫県養父市朝倉で栽培される「朝倉山椒」を練り込んだ、夏らしい爽やかな「しんじょう」です。
昨年は試行錯誤の末にギリギリまで柔らかな仕上がりを実現しましたが、山椒に含まれる「酸性成分」とすり身の相性が悪く、試作段階においても満足のいく仕上がりとならなかったことから、今年版では「すり身が硬め」の仕上がりとなっています。
柔らかな食感をお好みの方には残念な変更ですが、試食してみると「すり身の旨味」をより強く感じ、山椒の鮮烈な香味が和らいでいます。
お子様や、香辛料の苦手な方でも、心配なくお召し上がりいただけると思います。
すり身に練り込まれる「朝倉山椒」は、古く江戸時代初期より内陸の養父市で栽培され、昼夜の大きな寒暖差からひときわ香り高く大粒に育ちます。
もともと練り製品はスダチ・柚子などの柑橘系植物と相性が良く、蒲鉾の盛り付けに際しても、傍らにこれらが添えられることがお馴染みです。
また「板わさ」に代表される、ワサビ・生姜など香辛料とも非常によく合います。
しかしこの【朝倉山椒 入り しんじょう】では、私はそれらを余分な香味と感じていまいますので、何も付けず是非そのままでお召し上がりください。
噛むほどにすり身の旨味と山椒の辛味が調和し、ほどなく爽やかな香味が抜けていく、清々しい味わいです。